日射遮蔽は夏の基本だけど窓だけではない
日射遮蔽は日射しを遮ること、夏の家の中を涼しくするために欠かせない基本的なことというのはもはや言うまでもないし
日射を遮ると室内に入る日射熱がその分少なくなるので、冷房で取り除く熱が少なくなって、省エネにつながり家計の負担も減らしてくれます。
分かっているはずなのに日除けしていない家が多い
外で日傘をさしたり、木陰に入ると風が少しひんやりと感じるのを思い出していただきたいのですが、
光というのは物に当たって時点で熱に代わります。だから窓や屋根や外壁に日が当たる前に何か物に当ててしまい日射しを遮れば、日陰になった部分の日射熱は弱まるということ
その日射しを遮る物質の力が多きければ大きいほど日陰の部分は涼しくなるということもお判りいただけると思います。
今からでも遅くないので日射遮蔽しましょう。
日射遮蔽を整理
どうしても日射遮蔽というと窓からの日射を遮るイメージを思い浮かべることが多いと思うのですが、もう少し広い概念でとらえるとより整理ができ、より快適な生活ができるし、新築に限らず既存の住宅でもすぐできる夏の暑さ対策がより見えてきます。
ここでは、「野池政宏さんのパッシブデザイン講義」の日射遮蔽の5つの概念を紹介します。
「①窓ガラスと窓周りに工夫して、窓から入る日射を防ぐ」
「②断熱によって、屋根や外壁から室内に入る熱量を少なくする」
「③通気層や換気によって、屋根や外壁から室内に入れる熱量を少なくする」
「④屋根や外壁の仕上げ材の選択によって、屋根や外壁に当たった日射をはじく」
「⑤植栽や外構の工夫によって、外壁に当たる日射量を少なくする。」
新築住宅や大規模リフォームを検討の方はすべて対応できると思いますが、既存住宅の方もあきらめないでください。
③④はちょっとDIYでは難しいかもしれませんが、①②⑤はできることがあるのではないでしょうか?
①の窓から入る日射を防ぐは基本中の基本。
簾などの日除け・中空ポリカを使った簡易窓・遮光/遮熱カーテンのカーテンボックス等による丁寧な設置。使わない部屋は思い切って窓に断熱材をはめてしまうのもよいと思います。
②断熱による屋根や外壁からの室内に入る熱量対策。
部屋は多少狭くなりますが、板状の断熱材を部屋の内側から貼っていく方法はDIYで対応可能で、予算に応じてポリスチレンフォーム・ウレタンフォームなど材質や厚さで、好みの日射遮蔽性能や断熱性能を付加することが可能です。
しかし夏の日射遮蔽の断熱材による効果は窓に比べると限定的だということを覚えておいてください。
⑤外壁に当たる日射量を少なくする対策
我が家では外構ができるほどの庭はないので、西面と東面には窓よりも相当大きいシェードをつけて外壁に当たる日射しを減らしています。
外観を損ねない面であれば葦簀を使って広い面を覆ってしまうのも有効です。
いかがですか?この中でも①と⑤はすぐにでもできそうなことではないでしょうか?
日除けの効果
ちなみに我が家のような単板ガラスの窓の場合、窓に当たる日射熱の63%家に入れてしまうのですが、外付けの日除け(簾など)をつけただけで14%しか入らなくなります。
涼しくなって当然ですよね、冷房代は室内の温度と設定温度の差が少なければ少ないほど減らすことができるので、この際家の周りをぐるっと日除けする勢いで日射遮蔽していきましょう。