今こそパッシブデザイン
ここまでの酷暑がこんなに早くやってくるとは思っていませんでしたね、皆さんもそうだと思いますけど、さあどのようにこの異常気象を乗り越えていきましょうか?
僕は今こそ設備機器(アクティブ装置)に頼りすぎない暮らし方に、各家庭で変化していくべきだと思っています。これは相当効果的です。
地球温暖化に何か画期的な設備機器などで対応するだけでなく、全員がちょっとずつ暮らし方や建物の在り方を改善していくのです。
1985年ころ家庭では今の半分の消費エネルギー量で生活していたそうです。
たしかに僕の家は扇風機でエアコンはなかったし、個人で持っているスマホなどの電化製品もなかったからコンセントのたこ足配線もなかったwでも不便は感じなかったなぁと懐かしく思い出しています。
今のような設備機器(アクティブ装置)がなかったけど工夫はしていた気がする、夏は簾をしたり冬は雨戸を必ず閉めたり…ただ、いきなり1985年のような暮らしをしろと言っても現代では無理、下手したら夏は熱中症で死んじゃいますから。
僕が言いたいのは、夏には夏の冬には冬の工夫をしたうえで、アクティブ装置を使うようにしましょうよということ
この建物の在り方の工夫や暮らし方の工夫をパッシブデザインといいます。
パッシブデザインとは、受け身のデザインつまりアクティブの逆です。建物の在り方+暮らし方の工夫で快適と省エネと健康をぐっと引き寄せるデザインなんです。
パッシブデザインの5項目
夏のパッシブデザイン
①日射遮蔽のデザイン
夏の日射熱の75%は窓から入るといわれています。この日射熱を遮る暮らしの工夫です。
この対策は簡単、明日にでもできます。簾やシェードをすべての窓につけるのです。
我が家で実際に計測してみたのでご覧ください。
でもこれらの欠点は風を通さないところ。
もし夜の風通しまで考えるのであれば外付けのルーバーやスリットシャッターも検討してみてください。
あと庇があればなおよいのですが、なかなか既存住宅では難しいかもしれないので、新築の方はぜひ考えてみてください。庇というとダサいと思われる方もいるかもしれませんが、庇と同様の役割をする窓周りの工夫もあるので相談してみてください。
冬のパッシブデザイン
②断熱のデザイン
熱の出入りを断ることによって冬は暖かく、夏は涼しくを保とうという考えです。
冬はせっかく温めた熱を外に奪われにくいように、夏はせっかく涼しくした家の中に外の暑い熱が侵入しにくいようにすることで、それを実現しようとする建物の在り方の工夫です。
これは日射遮蔽のように簡単に対策できにくいものではあるので、新築時から自分たちが目指す性能の断熱をすることが大切ですが、決してリフォームでできないというわけではないので安心してください。
僕が今我が家で行っているような、簡易内断熱という方法もあります。
夏のパッシブデザイン
③自然風利用のデザイン
出来ているようでほとんど出来ていない、風通しの良い家をつくるデザインです。
エアコンがいらない時期は、家の中を自然な風が通り抜けるのはとても気持ちいいですよね、もっと言えばエアコンを使う時間や時期を短くすることも可能にしてくれますよね。
でも意外とこれ出来てないと思いませんか?理由の多くは、風を捕まえられてないという事実があること!
どういうこと?と思うかもしれませんが、部屋に2個ぐらい窓がある部屋が多いと思います、つまり風が入って出るところがあるのに風が入ってこないということは、風を捕まえられてないんです。
要するに風が吹いてくる方向に窓が向いていないということです。でもこれなかなか難しいですよね、じゃあどうすればいいか、1、風向きをしる 2、風を捕まえる のです。
既存のお家でも、縦に庇をつける工夫は意外と簡単にできるのでやってみてください。うちも風通しよくなりましたよ。
このほかの自然風を利用したデザインに温度差換気があります。暖かい空気が上にたまる習性を利用して下から高窓を利用して排熱しながら換気できます。
一年中のパッシブデザイン
④昼光利用のデザイン
高窓を利用して暗くなりがちな北側の部屋を明るくしたり、明るい部屋から暗い廊下などに光を届ける工夫を建具や垂れ壁などで行う方法です。
明るいとさわやかだし、洗面やトイレで昼間照明をつけないだけでも、積み重ねたらだいぶ省エネになりますよね。
冬のパッシブデザイン
⑤日射熱利用暖房のデザイン
冬の日射熱、実は馬鹿にできません。これを取り入れて保温したり蓄えたりするわけですが
蓄えるのは、きちんと計算やそれに伴う施工が必要なのでなかなか難しいですが、
冬の昼間、南側に大きな窓のカーテンを開け暖かい日差しをたっぷり入れ、日が当たらなくなったら雨戸や厚手のカーテンをしっかり閉める
これだけでも毎日きちんと丁寧な暮らしをするだけで、冬の暖房の消費エネルギー量は大きく変わってきます。
これらがパッシブデザインです。これらの工夫をすることで、設備機器(アクティブ装置)にかかる電気代や燃料代を減らすことができますし、設備機器も長持ちします。
これが僕がもっと知って活用してほしいパッシブデザインです。今後も各デザインについてなど更新していくのでよろしくお願いします。