みんなの家を「いごこちのいい家」に!

新築もリフォームも設備に頼りすぎず、できる限り建物そのものを工夫して、快適・省エネを実現して、みんなで心豊かで健やかに暮らすためのお役立ちブログ

みんなの家をいごこちよくするためのヒントを書いてます。

我が家を「いごこちリフォーム」してみよう②温度測定

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温度測定

いごこちリフォーム前には必ず温度測定をします。


施工前と施工後での変化を、体感だけでなく実際に目で確認したいから

ちなみに温度ってどこを測るべきだと思います?僕は、以下の通り図ります。

 

  1. 日陰の外気温
  2. 室温
  3. 表面温度(上中下)

です。なぜ表面温度を上中下で測るかというと、断熱後この差が縮まっていることを期待し確認したいから。

 

我が家の床下断熱は、涼しくなってから行うためどこまで縮むかは微妙ですが楽しみです。

 

以下が今回の施工前の測定結果です。

温度計測場所:ホール

今回はまず、ホールから施工をすることになりました。
夏場は強い朝陽が当たるうえエアコンをかけているのはLDKだけ、一番熱い2時ころになったらトイレに行くときは、うだるような暑さ、これが現状の温度です。

 

ちなみに、冬の温度も完全にヒートショックを起こす温度差、早く何とかしないと。

 

まずは外気温

外気温

34℃これはちなみに日陰の温度です。日なただったら何℃なのかと思うとぞっとしますね。

 

続いてホールの室温です。

ホール室温

30.8℃これは確かにエアコンをつけた部屋から出た直後は、うだるような暑さに感じますね。

(ホールと外気温との温度差はマイナス3.2℃)

(ホールとLDKとの温度差はプラス5.5℃)

 

ちなみにホールのドアは上中下段に分けて測ってみました

ホールドア上段

ホールドア中段

ホールドア下段


下段と中段の温度差で0.9℃、下段と上段では1.6℃も違います。我が家は2階建てなのでそこまで屋根の日射熱の影響を受けているとは思えないのですが、やっぱり暖かい空気は上に上がるんですね~。

 

続いてトイレの室温です

トイレ室温、タイルが渋いw

31.6℃、どうりでトイレに行くのが嫌になるはずです。
興味深いのはほんの1~2mずれただけなのに外壁に近いことと、窓があるからかホールに比べて0.8℃も高いです。

(トイレと外気温との温度差はマイナス2.4℃)

(ホールとLDKとの温度差はプラス6.3℃)

 

トイレ下段

トイレ中段

トイレ上段

トイレ窓

衝撃的な温度!特に窓は35℃越え外気温より高い!

 

ちなみに体感温度は室温と表面温度を足して2で割ったものなので

トイレに座った時の窓の近くにいく顔のあたりの体感温度

(31.6℃+35.4℃)÷2=33.5℃

これは早く何とかしないといけません。

 

このままにしておいたら…

体にもよくないのは明らか、夏でまず思い浮かぶのが熱中症ですがそれだけではありません。

脳梗塞どの季節に起こりやすいのか

実は脳梗塞は、夏一番起こるのです。汗をかいて水分が不足して血液がドロドロになりやすいうえ、夏もヒートショックが起きるからです。

 

この点から考えても、普段使いの場所を集中的に断熱する「いごこちリフォーム」は、健康面からみても、費用面からみても理にかなっていると思います。

 

次回は、いよいよ施工に入りたいと思います。

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土地を知るお手伝い

【あなたの土地は安全?】

あなたは今、自分の住まいのあるところや、これから住もうと考えているところの土地の安全性をどれぐらい知っていますか?

 

 

実家を建替えて住むから安全性は周知しているという方は、避難所や避難ルートをしっかり家族で確認しておけばいいんでしょうけど…

 

今から土地を買って家を建てるとか、引っ越すという方は、利便性や憧れに目がどうしても奪われ、災害対策はおろそかになりがちではないでしょうか?

 

利便性や憧れと同じくらい安全性も大切ですよね。

 

津波や高潮、洪水、地震液状化などのリスクをハザードマップでしっかり調べ、なるべく不安要素が少ない土地を購入すべきだと思います。

 

なぜなら、大切な家族とその土地に何十年と暮らしていく家を建てるから、一生で一番大きい買い物だから

 

近年は、異常気象による自然災害の増加や、地震のリスクも高まってますし

 

たとえば、あなたが家族の幸せのために購入したマイホームが、大きな地震で倒壊してしまったり、津波で流されたり、高潮で床上浸水になって

 

家族が悲しんだり、ケガをしてしまったことを想像してみてください。

 

絶対に、あの時もっと確認して土地を選べばよかったと後悔しますよね。

 

大切な家族と住むわけですし、高いお金を払って買うわけですから、せめてハザードマップは確認しましょう。

 

今ならネットですぐ見れます。

 

まあ、うちは大丈夫、なったらなった時のこと的な方が、まだいませんか?

 

今度はちょっと角度を変えて

 

【災害リスクが高低と保険の関連性】

自然災害(風水害)や地震の保険は、ハザードマップマップや過去の災害や地形データなどを考慮して評価されるんですよ。

 

どういうことかというと、ハザードマップやデータから災害リスクが高いと判断された場合、自然災害(風水害)の保険や地震保険は高くなってしまい、逆にリスクが低い地域は、保険料安くなるの可能性があるんですよ。

 

せっかく高耐震等級の家を建てても、土地的リスクがあるが故に、保険料に差が着く可能性があるなんて、知らなかったでしょ。

 

それなら、リスクも保険料も低いところに住んで、建物にもう少しお金をかけたり、引っ越した後も、家族や友達と食事に行けたりする余裕があったほうがいいと思うのは、僕だけかな?

 

利便性や憧れだけでなく、ぜひ一度ご家族でハザードマップを確認してから土地を選びしてみてくださいね。

 

ハザードマップの種類】

洪水・高潮・土砂災害・地震液状化津波etc

 

自治体のホームページや役所で入手・確認できます。

 

【避難所によって役割が違う】

ひとくくりに避難所といっても、すべての避難所が全ての災害に対応しているわけではないということは知っていましたか?

 

各災害ごとにどこに避難すればいいのか、普段から避難ルートも含めてご家族や大切な人と確認しておきましょう。

 

【安心も居心地】

とはいえ私の家は、高潮ハザードマップで最大1.5メートルのエリア

 

バスもたくさん通るし、店も近いし、老後でもそれなりに過ごせるかなと。

 

数年前には、すぐ近くで道が冠水し全国ニュースで話題に笑

 

だからこそ、避難所は全て把握しています。

 

災厄の場合は2階に避難できるように、1.2階とも同じ災害備蓄をしています。大体3日分。

 

対策をとっているから、準備しているから安心して。心地よく住んでます。

 

みなさんも是非、新築、リフォーム、お引越し…どのような立場の方でも、是非、土地の災害のことを知って、対策をとっておいてください。

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

 

我が家を「いごこちリフォーム」してみよう①計画

自宅の現状の調査

いごこちリフォームでまず現状把握が大事。

 

我が家は建築図面がないので、平面図と展開図を描くことから始めます。

 

普段使いの場所を正確に把握する必要がありますし、予算がいくらくらいかかるのか計算するのにも役立し、何より、家内との意見のすり合わせに役立ってもらいたいから。

 

実際に僕の図面は下のように手書きで、家内にもわかりやすいように、展開図は平面図を開いたように書きました。

 

今日行ったホームセンターの壁紙の箱にこのような展開図が描いてあったので真似しました。女性は特に、こういう方がわかりやすいんでしょうね。

平面図/展開図:建物や壁のサイズはもちろん、窓の大きさや面積忘れずに。

 

普段使いの場所を書き込む

予算を上手に「いごこち=快適」に集中するためにも、この作業は重要!
使う頻度をよく検討して、「普段使いの場所」を記入していきましょう。

 

我が家の場合は普段使いの場所は以下の図面の通りでした。

2階はおろか畳の和室までも対象外w。けっこうこういうお宅多いんじゃないでしょうか。

 

続いて断熱エリアを決め

ここでいう断熱エリアというのは、壁や天井の断熱エリアです。

 

普段使いの場所を「いごこちリフォーム」した後、心豊かに楽しく暮らしていくためには、質をなるべく保ち予算を抑えることが重要

 

どういうことかというと、普段づ使いの場所をすべてリフォームするのがいいかどうかもよく検討したほうがいいということ。

 

なぜなら、我が家の場合もそうですが、当然のように玄関は「普段使いの場所」に入っていますが、玄関ドアを断熱ドアにリフォームするだけで50万円~かかるでしょう。

 

僕なら、価格を抑えて差額でその後の生活を少しでも楽しくしたいので、玄関は断熱エリアから外しました。

 

我が家の断熱エリアは、以下の通りに決まりました。

 

玄関とホールの間で、建具を造作して断熱をすることにしました。

 

次に断熱方法です

断熱方法は、解体がいらないように内断熱(部屋の内側から断熱材を貼ります)

 

  • 断熱材は、とりあえず予算を抑えたいのでカネライトフォームの20mmにしました、後から、より「いごこち」をより良くするために付加断熱もできるんで。
  • 仕上はペンキ仕上です。ペンキであれば、あとで好きな色に塗り替えられます。
  • あと、コンセントボックスの防気カバーを施工。
  • 窓はポリカーボネート3mmで内窓を施工します。
  • .問題の玄関とホールの間には、ポリカーボネートの4mmで建具と垂れ壁を造作することにしました。
  • もう一つ難しいのは階段の上り口、ここをしっかり断熱しておかないと、冬せっかく温めた空気がどんどん2階に逃げてしまい本末転倒、2段上がったところにポリカーボネートの4mmで建具を造作することにしました。

床下はどうする?

冬のいごこちを大きく左右する床下断熱、こればかりあエリアを限定するのはあまりお勧めできません。

 

なぜかというと、床下断熱のエリアを限定してしまうと、床下断熱していない場所が結露してしまう可能性が高いからです。

 

我が家も、できる限り床下はすべて断熱します。それプラス、調湿シートを施工し極力湿気が上がってこないように対処します。

 

それプラス気流止め

施工した断熱材の性能を最大限に発揮させるためにも、気流止めは欠かせません。

 

気流止めとは、部屋をせっかく暖めた熱が壁の中に伝わり、上昇気流を起こし床下の冷たい空気を吸い上げ、断熱性能を著しく低下させるのを防ぐために床下と壁との通気(防気)を遮断する工事です。

 

これをすることで、コストを抑えた「いごこちリフォーム」でも効果を期待することができます。.

 

今は暑すぎるので、まずは、壁や内窓などの施工を行い、涼しくなったころに施工をしていきます。

 

こんな感じで、現状の把握→普段使いの場所を確認→断熱エリアの確認→断熱方法の決定と進めていきます。

 

これで、今回の「いごこちリフォーム」の方向性が固まってきました。

 

次は、今の現状の温度を測っていきます。お楽しみに。

 

 

 

これからは「いごこちリフォーム」の時代!


いごこちリフォームとは?

いごこちリフォームとは、僕の造った造語。

 

違う言い方で短く説明すると、普段使いリフォームということです。
こういうと、「設備リフォーム?」
と想う方が多いかもしれませんが、それとは違います。

 

「いごこちだから、断熱リフォームか?」
と想う方もいるでしょう、断熱は大切だし 含まれるけど、ちょっと違います。

 

「エリア断熱リフォームか?」
と想う知識人の方もいるでしょうが、エリア断熱自体はあってますが、それだけではないので、これも違う。

 

やることのみをかいつまんで、無理やりかっこいい言い方をするなら
「エリア・パッシブリフォーム」でしょうか?
でも、なんかよくわかないし、高額そうでしょ。だからこれも違う。

 

いごこちリフォームの定義

お家の中の「普段使いの場所限定」で「夏涼しく、冬暖かく、風通しのよい」リフォームをコストを抑えて実現することで、リフォーム本来の「快適で省エネ」な生活を手に入れていただいたうえで、心豊かに健康で楽しく暮らしていただくリフォームです。

 

何故コストを抑えられるのか?

理由1 
「いごこち」という表現にすべてが凝縮されていますが、「Myスペース」というか自分たちが普段いるところ、使うところだけにリフォームの範囲を絞り込むから。

 

理由2
原則として解体しないから、解体費はリフォームの10%~40%かかるといわれています。たっか~!!

 

理由3

「内断熱」と「ポリカーボネートの内窓」を採用しているから、施工期間が短くて済む

デメリット①:断熱材の厚み分、もしくは断熱材+板材の厚さ分部屋が狭くなる。
デメリット②:ポリカーボネートの内窓は日当たりが良いところは日射熱の影響で寿命が短くなる可能性があることを理解していただき、夏場のすだれやシェードで日射熱を遮っていただくなどの工夫をお願いしている。

 

理由4
引っ越しをしなくていいから、仮住まい費用、往復の引っ越し費用+荷物保管費用が原則必要ない。
※リフォーム箇所の荷物は移動していただく必要があります。

 

几帳面な方なら、DIYでもできますよ

 

いごこちリフォームおすすめの施工ポイント

エリアを限定するのは大前提!!

①サッシや開口部の遮熱、これは夏対策ですね。

 

②サッシや開口部の断熱、これは夏冬ともに有効な対策。

 

③床の断熱と気流止め、これも基本解体なしで施工できる、冬の対策

 

④コンセントのからの気流止め、これも冬の対策です。

 

⑤天井の内断熱・気流止め、特に夏の対策として効果があります。

 

⑥壁の内断熱、特に冬の対策。

 

この中ので皆さんの状況や予算、優先順位、季節にあわせてリフォーム箇所とその度合いを選択していけるのが、この「いごこちリフォーム」の良いところ

どうですか?これからは、いごこちリフォームの時代って感じですよね。

 

これからも事例を紹介したりしながら、この「いごこちリフォーム」の良さを知っていただければと思います。

 

いごこち・ラボ





みんなの家がいごこちよくなると、きっと健康と省エネにつながります。